『ヤケ投資信託のすゝめ』-やりきれない気持ちは『脂肪』にも『負債』にもしない!ネガティブを利益に転換する方法

ヤケ投資信託のすゝめ 消費と投資を天秤で表したイラスト

社会人の命綱、メンチとモツ煮

変わらない古い体質。根本解決に向けた動きゼロ。職場での理不尽の濁流に呑まれ、焦燥感にかられヤケを起こしたことはないだろうか。私はここ数年の間に何度かそんな感情に苛まれた。そんな時は投げ出したい逃げ出したい気持ちを宥めすかすために、お気に入りのお店の暖簾をくぐる。

引き戸を開けると大女将や大将たちがにこやかに出迎えてくれる。モツはもちろん大根や人参までじっくりと煮込まれ、けっして濃い味付けではないのだが優しい味が染みこんで手間暇すべてが旨味になっているモツ煮。粗みじんの甘い玉ねぎと肉汁があふれ出す絶品メンチ。

盛況な店内の音をBGMに、熱々のそれを口に運ぶ。口から胃袋まで幸せが流れ込む。その瞬間に、張り詰めていた糸がふっと緩む。あのお店がなければ、私は会社員という肩書きをとうの昔にかなぐり捨てていただろう。

「至福の一皿」それは私とって活力を与えてくれる存在であり、社会を生きるための救いでもある。

至福の一皿は存分に

2026年2月、私はかつてないほどやりきれない気持ちに直面した。正確に言えばかつてないというより何度も同じところが擦り切れて、気持ちの糸がぷつんと切れてしまった。法改正のあおりで売り上げは上がらないのに業務だけ増える、見直しされない組織体制、何度提案しても何も変わらない。まるで透明人間にでもなったかのようだった。お店へ駆け込もうとしたとき、ふと、自分の中の違和感に芽生え足が止まった。

あの「至福の一皿」は、こんな薄汚れた気持ちで食べて良いものだろうか。店主たちが優しく迎え入れてくれることも、どんな思いで食べても私に勇気をくれることは疑いようはなかったが、あんなに丁寧に作られた御馳走は自分へのご褒美として正当に心の底から味わい尽くしたい。

それにもし、ここで暖簾をくぐれば、それは癒やしではなく「逃避」や「依存」になってしまうのではないか。そして当たり前ではあるが翌日からの体重管理とお会計は私持ちだ。私の活力はお安くないのである。

ストレスという負債

ここで少し感情の負債について掘り下げたいと思う。生きていくうえでストレスは当たり前にある。そのため社会に出ている人間は私を含め大多数がストレスを負債として認知していないのではないだろうか。

しかし実際には、諦めや怒り、悲しみに飲み込まれてしまっている状態は、脳という自分だけのパーソナルスペースの一等地を、無償で貸し出している状態だ。なぜか。

強いストレス下では認知能力が著しく低下し、合理的な判断力を奪われる。また一説によると、脳のワーキングメモリを占拠された場合には、約15%生産性が低下するとも言われている。外からは見えないがこれは大きな負債である。

そして、ヤケになり暴飲暴食をしたところで削られるのはストレス本体ではなく、自分の健康と資産だ。負のエネルギーを背負って生産性が低下している上に、更に自分で代償を払う必要はないのではないか。

『代償』ではなくこのエネルギーをなんとか『資産』にならないか。そんな考えに行き着いたとき、一つのアイディアが閃いた。

苗木の成長記録

あることを思い出したからだ。それはコツコツ育てた投資の苗木。

旧NISA時代2019年6月から細々とやっている積み立てNISA、期間終了後もポイントで月額2,500円少額投資を続けている。2026年2月時点旧NISA部分の「評価益 +126.00%」

約7年前の私も今とは状況は違うが人生に悩み、不安な夜を過ごしていた。しかし、それが今やあの時の自分の選択と行動に勇気づけられている。過去の自分が不安を資産という形に昇華して今の私に届けてくれた。

「どうせ使ったらすぐなくなる」と腹をくくり、どんなに苦しい時も【100円投資】は止めない」と、しっかり種を蒔き資産にしてくれた。この口座に関しては年間の私の入金額を増加スピードが上回っている状況だ。

金額で言えば数万円規模。大したことはない。しかし不安を行動に変えたことで得られたダブルバガーという経過は何よりも私を慰めてくれた。

よし!今のやるせない思いは将来の私にギフトを送るための原動力になってもらいましょ!ここで思いついたのが私的世紀の発見『ヤケ投資信託』である

発見!ヤケ投資信託

普段ならストレスを抱えている状況は望ましい状況とは言えないが、『ヤケ投資信託』という武器を手に入れた今、ストレスこそが最大のエネルギーになる。私はそのアドレナリンを、投資信託の目論見書の精読へと転用した。

現行のNISA、iDeCo、ではオルカンやS&P500というようなありきたり且つ投資先についてもオーバーラップして10万円弱毎月積み立てている。新NISA移行後の評価益は+24%程度とまずますの安定だ。(こちらの月間や年間の定点観測は別記事でまとめている。気になる人はこちらへ。※ここはリンク貼る予定、記事未執筆)

また私の投資の基本スタイルは長期投資。ご経験がある方はここでピンとくるかもしれないが、長期でのインデックス投資は安定していると基本的にやることがない。言い方は悪いが最初の設定をしてしまうとあとは手をかけるところはないので待ちが多く『暇』になる。そういう意味でも『ヤケ投資信託』は秀逸だった。

ルールは簡単。抱えきれないストレスを感じたら下記条件に基づいて投資信託を購入する

  • 買う銘柄は定期積立以外のもの
  • 長期保有できるもの
  • なくなってもいい金額でやる(1銘柄1,000円程度、保有ポイントの残高と相談)
  • ワクワクして持てるもの

私の目安としては、ランチ1回・カフェ1回スキップするくらい、お財布に入ってたら知らないうちになくなってしまうくらい、そのくらいの金額、且つ本体に影響のない範囲で『ヤケを起こす』。結果として私のネガティブなエネルギーは投資信託を入念に選ぶというエネルギーに変換され、副次的に日頃できない投資先での冒険ができるようになった。

ちなみに2月は、中国ファンドに手を出そうか、ゴールドを買おうか、半導体系を買うかいろいろ迷ったが

・ベトナムのインデックスファンド ¥1,000 国民性に惹かれて

・FANG+ ¥1,000 世界的有名企業のオーナーにまとめてなるつもりで(笑)

の2銘柄を余っていたポイントでポチッた。

もう1つお勧めできる点は『なんだかセレブっぽい』気分を味わえること。腸は煮えくり返っていても頭の中ではどこ吹く風で「そうね~、今後中国は国内需要も伸びるだろうしね~、政治的懸念はあるけどちょっと持っておいてもいいかしら…金もねー情勢が不安定になったら安定資産だし、一部は持っておきたいわよね~」などとほざきながら目論見書を見比べる。経済ニュースに目を向ける。

これが私にはかなり効いた。脳内で優雅さの演出を行い、目線を世界に向けることで自然とストレスが半減していくような感覚を覚えた。そしてストレスという増大なエネルギーは今回の作戦においては驚くほど集中力を高めてくれた。

負の感情を資本に置き換えるこの儀式を終えたとき、私の心は驚くほど凪いでいた。

至福から至高へ

ヤケ投資信託をいう選択肢を手に入れてから、私はあの店に家族で行くようになった。至福の一皿は今や命綱ではなく、家族の活力になる大事な時間になった。今や私より家族のほうがメンチやクリームコロッケに執着している。

結果として私の日々のストレスは家族のお腹まで幸せで満たしてくれる原資になったようだ。ここまで来たらストレス万来だ。

とんかつや焼き魚など料理が並ぶ家族の食卓の線画

ストレスは原動力という名の資産

怒りや悲しみが溢れそうな時、持て余した感情は出口を見誤りそうになる。しかしそのエネルギーの出口戦略に成功すると、どうやら未来ちょっと豊かになることもあるらしい。10年後の自分に、今の私からのプレゼント。さあ、始めよう!ストレスを原資に、闘志を投資に!!

私にとっての「ヤケ投資」は救いになったが、投資の世界に「絶対」はなく、相場次第では資産が目減りする場合がある。あくまで「失ってもいい、あるいは将来の自分に託してもいい」と思える範囲で、心と懐のバランスを大切に。

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